関東平野の縁(へり)の一角である赤城山の懐を横断する地方私鉄【上毛電鉄】
ソコには古きモノを大事に伝承する気質が息づいています。

国の登録有形文化財に登録されている1928年(昭3)の開業当時に建築された【大胡電車庫】
レトロ@木造建築物が事前申し込みで解説付きの見学が可能とのコト!!! 申し込みはコチラ♪
2022年7月8日に魅惑スポット[部外者立ち入り禁止]な聖域を探訪するコトとなりました♪
どんなお宝が眠っているのか???・・・ワクワクが止まりません('▽'*)ッ♪
ソコには古きモノを大事に伝承する気質が息づいています。

国の登録有形文化財に登録されている1928年(昭3)の開業当時に建築された【大胡電車庫】
レトロ@木造建築物が事前申し込みで解説付きの見学が可能とのコト!!! 申し込みはコチラ♪
2022年7月8日に魅惑スポット[部外者立ち入り禁止]な聖域を探訪するコトとなりました♪
どんなお宝が眠っているのか???・・・ワクワクが止まりません('▽'*)ッ♪
上毛電鉄上毛線@大胡駅(おおご)の構内に電車基地があります。

大胡駅@中央前橋方面ホーム端から望む【大胡電車庫】♪
ココから見える範囲はすべて木造のレトロな建物群です♡
大胡駅@駅舎もレトロな雰囲気♪

駅舎を出て左側@線路伝いに車庫へ向かいます。
50mほど進んだ小丘から大胡駅構内を俯瞰してみると、、、

大胡駅@ホーム越しに見える変電所も開業当時からの建築物!
開業当時からの建築物(駅舎・変電所・電車庫など)が国の登録有形文化財・群馬県の近代化遺産に登録されています。
ワクワクで待ち切れず見学集合時間より早く到着w

電車庫脇の【列車区@詰所】にて連絡先@電話番号を記帳。
本日の見学・解説を担当してくださるOサンにご挨拶申し上げます。
早速、木造電車庫見学スタート!。。。展開が早くて慌てちゃいました(^^;

1928年(昭3)建築。背の高い切妻棟を2棟並列させた桁行(長さ)32m・梁間(幅)11mで複線を収容。この棟内の空間を広く取った構造は世界遺産@富岡製糸場をインスパイアしたそぉな!
梁間12.3mのゆとりと採光に気を使った富岡製糸場@繰糸所と比べ『あちらは木骨レンガ造り、コチラは全木造!外装にレンガ使ってる差だけ!造りは同じだよ!』と解説。。。アッチとの差56年あるけど、、、世界遺産と並び立つ群馬県の産業遺産なのは疑いようの無い事実です♪

電車庫に寄り添って工作室などの付帯設備小屋も併設されています。
そして当時としては広い梁間(幅)を取っていたといえ、作業スペース確保のため可動できる機械式ジャッキを導入するなどの努力が垣間見えました! ん!?となりの茶色?奥の黒いの?まぁマテ!逃げやしないからw
工作室はマジに富岡製糸場を思わせるレトロっぷりです!!

原動力はモーター1台!で天井梁の駆動軸を回転させ、プーリー&ベルトにより各機械へ動力を分配する昔ながらの光景が目の前に!しかも実働状態で保管されています!!

実際に原動機を廻してベルトを介して旋盤が稼働する姿、、、情報では知っていましたが目の前で動かされると機械好きにはタマランです(*´Д`)ハァハァ

『無い物は作る』職人魂がこもった鍛冶場。石炭炉は現役です!
曲げなどの修正は現物合わせとなるので現場に鍛冶場が必要なのです!!!
さらにお宝が建物の一部に使われていたり!?

1896年製の古レール@ロシア製ですと!

いや・・・その古レールの隣のブレーキシリンダー流用のプレス機の方に目が釘付けですわw
なんのためのプレス機かというと・・・
デハ101の台車@軸受けの油を受ける吸収材@ウェスの油しぼり用なんだそぉな。。。

デハ100型の川崎車輌製KO台車は枕バネにコイルバネを採用!(台車中央@枕バネに通常なら重ね板バネが目立つハズですが、、、アレ???でしょw) そして軸受けは当時、電車への使用例が無かったローラーベアリングを使用したメッチャ先駆的台車でした。
しかし!? 先駆的過ぎたため摩耗部品の供給難が発生!? 世界事情もあって、戦時中に一般的なメタル@すべり軸受けへと改造されます。

すべり軸受けは潤滑油@油膜で焼き付き防止しています。その潤滑油を染み込ませる吸収材にウェスを使用しています。しかし雨天運用の際に雨水を吸収してしまうため、絞って本来の機能を回復するためのプレス機なんだそぉです。
プレス機の素材がデハ100型のブレーキシリンダーなのも面白いトコロですなぁ(^^♪
【デハ101】さぁ!やっとこさ動態保存機の登場ですよ!奥さん♪

1928年(昭3)川崎車輌製で上毛線開業に合わせ自社発注!茶一色のカラーリングでした。
車長は16m。電車庫の桁行(長さ)32mはデハ100型x2両分というコトだったのでした。
デハ101~104と同系列のデハニ51・52の6両の布陣で開業。

木造車体だったため1956年までに3扉→2扉化など大掛かりな車体更新をおこないます。
外板溶接化による窓周りの強化および側窓の拡大・乗務員扉の追加設置・島式ホームでの列車交換の多い上毛電鉄でのタブレット交換の容易化を図り運転台を右側へ移動・将来の増結運用を考慮し2位側前面を貫通化 などかなり大掛かりな更新でした。

1960年代に明るいカラシ色@黄一色になります。
踏切事故が多発してた時代なので警戒色として重宝したよぉです。
画は大胡電車庫のヌシであるデハ104@静態保存機です。詳しくは次回紹介しますので、しばし待たれよ♪

1970年代まで現役運用。以降は西武鉄道の中古車が主運用を引き継ぎました。。。
上毛電鉄では赤城-三俣駅間で石油タンク車@貨物輸送がありました。また保線用砕石運搬車の牽引にデハ101、104を機関車代用として存置。他のデハ100型系列は解体されました。

デハ101は機関車代用スペシャルとして1979年に歯数比を16:73=4.56の低速向けに変更。
4.56で低速向けか??? ぢゃ元は?というと22:67=3.04!マジか、、、俊足の琴電1000形で3.5だってのに!?
チロっと言ってた100km/h越も夢ぢゃない!はダテぢゃなかったのかorz ちなみに貨物輸送は1986年に終了。。。
デハ101はカラシ色から薄オレンジ色、そして300型風味カラーを経て、、、現在は茶一色を纏っています。
上毛線@主力車は西武中古車→東武中古車→京王中古車と移り変わっていきました。。。
その間、実働日数は少ないものの、保線列車やイベントなどで本線上で稼働!
2022年現在、、、気が付けば【日本最古の現役本線級吊掛け電車】となってしまいました!

車内は現役時@後年はペンキ塗りつぶしでした。
イベント車として活用するに際し、塗装を剥離しニス塗りへ・車内灯は蛍光灯から白熱灯へと復元されました。

レトロちっくな車内装飾や吊皮の吊り手の木製化などレトロを前面に出した意匠です。

吊り広告にもノスタルジックな演出。
これらの復元は観光資源として目を付けたお役所も一枚噛んでるそぉですYO
ココでカラシ色でも茶色でもない、懐かしの薄オレンジ色の1990年代のデハ101をご紹介。
【1990年7月29日 大胡駅@東側(もと貨物ホームの引き込み線)にて謁見の画】

一段上昇式の側窓。アルミ枠の大きな窓が印象的でした。
そして乗務員扉の【運転室】表記のデカさったらw

デハの【ハ】が消えちゃってるのが御愛嬌w

オワン型ベンチレーターにパンタ固定帯!旧型車たる主張がタマランです(^^♪

そぉいえば、、、この時代は渡り板装備してないのですね~

現在はこんな立派な渡り板を装備しておりますです。
いずれ、その魅惑の最年長吊掛け走りを堪能したいと思います♪

11万円で1往復@貸切運行も出来ますので、、、やっちゃう?ニヤニヤw
大胡電車庫見学@前編は【デハ101】までで一区切り。。。
次回はデハ104と黒い人達ですね~ワクワクはとまりませんよぉ~♡

大胡駅@中央前橋方面ホーム端から望む【大胡電車庫】♪
ココから見える範囲はすべて木造のレトロな建物群です♡
大胡駅@駅舎もレトロな雰囲気♪

駅舎を出て左側@線路伝いに車庫へ向かいます。
50mほど進んだ小丘から大胡駅構内を俯瞰してみると、、、

大胡駅@ホーム越しに見える変電所も開業当時からの建築物!
開業当時からの建築物(駅舎・変電所・電車庫など)が国の登録有形文化財・群馬県の近代化遺産に登録されています。
ワクワクで待ち切れず見学集合時間より早く到着w

電車庫脇の【列車区@詰所】にて連絡先@電話番号を記帳。
本日の見学・解説を担当してくださるOサンにご挨拶申し上げます。
早速、木造電車庫見学スタート!。。。展開が早くて慌てちゃいました(^^;

1928年(昭3)建築。背の高い切妻棟を2棟並列させた桁行(長さ)32m・梁間(幅)11mで複線を収容。この棟内の空間を広く取った構造は世界遺産@富岡製糸場をインスパイアしたそぉな!
梁間12.3mのゆとりと採光に気を使った富岡製糸場@繰糸所と比べ『あちらは木骨レンガ造り、コチラは全木造!外装にレンガ使ってる差だけ!造りは同じだよ!』と解説。。。アッチとの差56年あるけど、、、世界遺産と並び立つ群馬県の産業遺産なのは疑いようの無い事実です♪

電車庫に寄り添って工作室などの付帯設備小屋も併設されています。
そして当時としては広い梁間(幅)を取っていたといえ、作業スペース確保のため可動できる機械式ジャッキを導入するなどの努力が垣間見えました! ん!?となりの茶色?奥の黒いの?まぁマテ!逃げやしないからw
工作室はマジに富岡製糸場を思わせるレトロっぷりです!!

原動力はモーター1台!で天井梁の駆動軸を回転させ、プーリー&ベルトにより各機械へ動力を分配する昔ながらの光景が目の前に!しかも実働状態で保管されています!!

実際に原動機を廻してベルトを介して旋盤が稼働する姿、、、情報では知っていましたが目の前で動かされると機械好きにはタマランです(*´Д`)ハァハァ

『無い物は作る』職人魂がこもった鍛冶場。石炭炉は現役です!
曲げなどの修正は現物合わせとなるので現場に鍛冶場が必要なのです!!!
さらにお宝が建物の一部に使われていたり!?

1896年製の古レール@ロシア製ですと!

いや・・・その古レールの隣のブレーキシリンダー流用のプレス機の方に目が釘付けですわw
なんのためのプレス機かというと・・・
デハ101の台車@軸受けの油を受ける吸収材@ウェスの油しぼり用なんだそぉな。。。

デハ100型の川崎車輌製KO台車は枕バネにコイルバネを採用!(台車中央@枕バネに通常なら重ね板バネが目立つハズですが、、、アレ???でしょw) そして軸受けは当時、電車への使用例が無かったローラーベアリングを使用したメッチャ先駆的台車でした。
しかし!? 先駆的過ぎたため摩耗部品の供給難が発生!? 世界事情もあって、戦時中に一般的なメタル@すべり軸受けへと改造されます。

すべり軸受けは潤滑油@油膜で焼き付き防止しています。その潤滑油を染み込ませる吸収材にウェスを使用しています。しかし雨天運用の際に雨水を吸収してしまうため、絞って本来の機能を回復するためのプレス機なんだそぉです。
プレス機の素材がデハ100型のブレーキシリンダーなのも面白いトコロですなぁ(^^♪
【デハ101】さぁ!やっとこさ動態保存機の登場ですよ!奥さん♪

1928年(昭3)川崎車輌製で上毛線開業に合わせ自社発注!茶一色のカラーリングでした。
車長は16m。電車庫の桁行(長さ)32mはデハ100型x2両分というコトだったのでした。
デハ101~104と同系列のデハニ51・52の6両の布陣で開業。

木造車体だったため1956年までに3扉→2扉化など大掛かりな車体更新をおこないます。
外板溶接化による窓周りの強化および側窓の拡大・乗務員扉の追加設置・島式ホームでの列車交換の多い上毛電鉄でのタブレット交換の容易化を図り運転台を右側へ移動・将来の増結運用を考慮し2位側前面を貫通化 などかなり大掛かりな更新でした。

1960年代に明るいカラシ色@黄一色になります。
踏切事故が多発してた時代なので警戒色として重宝したよぉです。
画は大胡電車庫のヌシであるデハ104@静態保存機です。詳しくは次回紹介しますので、しばし待たれよ♪

1970年代まで現役運用。以降は西武鉄道の中古車が主運用を引き継ぎました。。。
上毛電鉄では赤城-三俣駅間で石油タンク車@貨物輸送がありました。また保線用砕石運搬車の牽引にデハ101、104を機関車代用として存置。他のデハ100型系列は解体されました。

デハ101は機関車代用スペシャルとして1979年に歯数比を16:73=4.56の低速向けに変更。
4.56で低速向けか??? ぢゃ元は?というと22:67=3.04!マジか、、、俊足の琴電1000形で3.5だってのに!?
チロっと言ってた100km/h越も夢ぢゃない!はダテぢゃなかったのかorz ちなみに貨物輸送は1986年に終了。。。
デハ101はカラシ色から薄オレンジ色、そして300型風味カラーを経て、、、現在は茶一色を纏っています。
上毛線@主力車は西武中古車→東武中古車→京王中古車と移り変わっていきました。。。
その間、実働日数は少ないものの、保線列車やイベントなどで本線上で稼働!
2022年現在、、、気が付けば【日本最古の現役本線級吊掛け電車】となってしまいました!

車内は現役時@後年はペンキ塗りつぶしでした。
イベント車として活用するに際し、塗装を剥離しニス塗りへ・車内灯は蛍光灯から白熱灯へと復元されました。

レトロちっくな車内装飾や吊皮の吊り手の木製化などレトロを前面に出した意匠です。

吊り広告にもノスタルジックな演出。
これらの復元は観光資源として目を付けたお役所も一枚噛んでるそぉですYO
ココでカラシ色でも茶色でもない、懐かしの薄オレンジ色の1990年代のデハ101をご紹介。
【1990年7月29日 大胡駅@東側(もと貨物ホームの引き込み線)にて謁見の画】

一段上昇式の側窓。アルミ枠の大きな窓が印象的でした。
そして乗務員扉の【運転室】表記のデカさったらw

デハの【ハ】が消えちゃってるのが御愛嬌w

オワン型ベンチレーターにパンタ固定帯!旧型車たる主張がタマランです(^^♪

そぉいえば、、、この時代は渡り板装備してないのですね~

現在はこんな立派な渡り板を装備しておりますです。
いずれ、その魅惑の最年長吊掛け走りを堪能したいと思います♪

11万円で1往復@貸切運行も出来ますので、、、やっちゃう?ニヤニヤw
大胡電車庫見学@前編は【デハ101】までで一区切り。。。
次回はデハ104と黒い人達ですね~ワクワクはとまりませんよぉ~♡
コメント