2005年から箱根ラリック美術館で展示されているCIWLプルマンカーNo4158
その優雅な車内でお茶を楽しめる企画が当初から行われていました。
しかし室内の撮影は禁止されていました。ところが・・・
2010年、展示から5年以上が経過していろいろとアレだったのでしょう【フラッシュを焚かない】という条件付きで車内撮影が解禁されました♪
当ブログで2009年5月に掲載した
【LE TRAIN ~特別展示 ル・トラン】
の記事に車内画像を加え再編集した内容でお送りいたします。
その優雅な車内でお茶を楽しめる企画が当初から行われていました。
しかし室内の撮影は禁止されていました。ところが・・・
2010年、展示から5年以上が経過していろいろとアレだったのでしょう【フラッシュを焚かない】という条件付きで車内撮影が解禁されました♪
当ブログで2009年5月に掲載した
【LE TRAIN ~特別展示 ル・トラン】
の記事に車内画像を加え再編集した内容でお送りいたします。
箱根@仙石原にある箱根ラリック美術館
宝飾・ガラス工芸家 ルネ・ラリック氏(1860-1945)の作品を所蔵する美術館です。
19世紀末のアール・ヌーヴォ-(フランス語で新しい芸術)そして20世紀初頭のアール・デコという2つの装飾美術様式にまたがり活躍。
香水の小瓶からシャンデリア、室内噴水、クラッシックカー・マスコット(ベンツとかジャガーの鼻っ面にあるシンボル・マスコットのアレ)などのガラス作品から鉄道車輌や豪華客船の室内装飾を手がけるなど幅広い活躍をしました。
CIWL@コート・ダ・ジュール型プルマンカーの室内装飾もルネ・ラリック氏の代表作ということで所蔵・公開されています。
ルネ・ラリック氏が関わった車内装飾は側面窓間や車内仕切にかかげてあります。
【バッカスの祝祭】をモチーフにした3列のガラスレリーフで1組になっています。
バッカスとはローマ神話のワインの神のコトで真ん中で楽器を奏でている男がその人なんだそぉな。
両側にはワインの神なだけにブドウと戯れる女性(巫女なのか女神なのかそれとも・・・)がバッカスと楽しそうにきゃいきゃいしてる情景が描かれています。
全部で7タイプの構図があり小さいブドウも勘定に入れると150枚以上のガラス装飾が施されています。
裏側には銀箔が張られており、曇りガラス調のレリーフと相まってほんのりと美しく輝きます。
CIWLプルマンカーの優雅な車内でお茶を楽しむ企画はコチラで紹介しているよぅな内容で有料です。
【お茶会】の内容は45分のコースとなっております。
1時間ごとに1回@20人の定員制。当日ル・トラン前にて予約をします。

このよぉに1時間ごとの空き帯が表示されています。
そして飲み物【紅茶・コーヒー・ハーブティー】の中から1種を選び申告します。
開始5分前には来てね♪と予約カードを渡されます。
お茶会は最初に画像左側のオープンデッキに通されます。

そのオープンデッキに設置してあるモニターにて
・プルマンカーとルネ・ラリックの関係
・オリエントエクスプレスとは
・CIWL@プルマンカーがいかに豪華な鉄道車輌だったのか
・プルマンカーが箱根の山坂道をどぉやって運ばれてきたか
などなど10分間程の映像でレクチャーを受けていただきます。
大体の内容はコチラに沿っていると思います。
※本家CIWL@現役時代のオリエントエクスプレスにはプルマンカーは連結されていませんでした。
(シンプロン・オリエントエクスプレス等では一部昼行区間でのみ連結)
このWSP No4158は1988年に世界最長距離列車【オリエント・エクスプレス’88】として来日しています。【オリエントエクスプレス’88】での日本巡業の際、NIOE(ノスタルジィ・イスタンブール・オリエント・エクスプレス)の一員として【豪華列車】の演出に存分に貢献してくれたのでした。
とりあえず一般のお客様にプルマンカーの有りようを認識させたトコロで車内に通されるワケですが・・・一旦オープンデッキから降り、プルマンカーのお姿をぐるりと拝見してから反対側の車端部より車内に通されます。
その際、予約席順に呼ばれ列をなして進む様は【謁見】と表現するのが相応しい光景です。

WC側・車端部から乗車となりますが、側ドアからの乗車ではなく貫通路からの乗車となります。
側ドアの大きな楕円窓。CIWLの優等車の証です。
デッキ部には手ブレーキのハンドルがありました。そぉだよね【鉄道車輌】だったんだよね(^^;
丸窓が美しい♪意外と明るいWCでした。。。あ。使用禁止ですよ(^^;
キャビンへと続く回廊にも丸窓の優しい光が♪

重厚なマホガニーで仕切られた個室。
4人でゆったりと過ごせるプライベート空間となっております。が、コチラも展示だけで使用禁止です。
仕切にある窓はKATO製品の印象とは異なり、明るく大きい感じを受けます。
また厚さも分厚くありませんw
壁の寄せ木細工の装飾はルネ・ラリックの娘であるスザンヌ・ラリックの作品です。
女性らしさを表した花柄のレリーフでした。
いよいよキャビンへと通されます。
毛足の長い絨毯・大柄でクッション厚い椅子・重厚なマホガニーと優しい輝きを放つラリック作品群。
静寂と贅が織りなす落ち着いた空間に包まれるひと時・・・存分に堪能してみましょう。
開放客室は20席あり、仕切にて8人と12人とに分かれます。現役時、喫煙席・禁煙席の仕切りです。
仕切にも戸があり、絨毯敷きの効果もあるのか?とても静かです。
人の話し声もスーっと吸収されていくような不思議な感じがしたのは気のせいかな?(^^;
大柄なイスは形状こそ来日時と同型ですがモケットは張り替えてありました。
それでも肘掛け部にすり減って生地が薄くなっている部分もあり『立派に働いていたんだぞ!』っと主張しているよぉでもありました。
座ってみると適度な堅さで沈み込むでもなく跳ねるわけでもない、大柄のオイラでも十分なほどのゆとりでした。
・・・出来れば鉄道車輌として走っている時に座ってみたかった。。。
お茶が運ばれてきました。
今回は紅茶をセレクト。
ダージリンの香りとアッサムのまろやかさが・・・ってオイラには判るハズもなくw
ただ画像にあるティーポットが意外と大容量!3~4杯分は入ってます♪
薬味として生クリーム・薔薇ジャム・シナモンの粉末が用意されているので飽きることはさせません!w
ティーカップやケーキ皿にはNIOEのロゴが入っていて・・・それだけでも気分はオリエント(●´Д`●)
開放客室の一番奥のコーナーにあったであろう席が撤去されていました。
コレはNIOE時代の1988年の来日後に改修された運行最終形態のままで、ラリック美術館では手を付けていないそぉです。
窓下足もとに直径10cmはあるかと思われる配管が3本、車輌長手方向に走っています。
おそらくコレが温水暖房なのでしょうなぁ~
45分の【お茶会】終了後 次の回の団体サマが入場するまでおよそ10分間+スタッフのお姉さんからダメ出しを喰らうまで存分にプルマンカーとセッション♪

窓上@幕板部に書かれている文に注目!
1988年の来日当時の表記は
【COMPAGNIE INTERNATIONALE DES WAGONS-LITS ET DES GRANDS EXPRESS EUROPEENS】
とCIWL所有車だったモノが・・・
【Train de Luxe NOSTALGIE ISTANBUL ORIENT-EXPRESS Train de Luxe】
に変わってます。
それと窓・・・CIWL独特の換気窓が撤去されてしまってますヾ(>y<;)ノ
また、車端部の〔東シナ〕などの日本を走行したときの証拠となる表記も無くなっていました。。。
つまり、、、このNo4158はスイス帰国後、NIOE仕様に換装されてしまったのでした!!
しかし、NIOEの母体@イントラフルーク社破綻から Transeurop-Eisenbahn AG (TEAG)へ移籍した車輌達はオリジナルのカラーからTEAGカラーへと塗り替えられたコトを考えるとプルマンカラーを維持したまま日本に嫁いだNo4158はまだ幸せだったかもしれません・・・

向かい獅子のCIWLのエンブレム。神々しいですなぁ~♪
エンブレムの下にはUIC番号が表記されています。
UICとはUnion Internationale des Chemins defer@国際鉄道連合のことです。
UIC番号でその車輌の素性が判ります。
51・・・国際サービス
85・・・スイス連邦鉄道
09・・・私有車のプルマンまたは特別車
30・・・最高速度140km/h および暖房の種類
000-1・・・車輌の固有番号 - コンピューターのセルフチェック

88年の来日時には付いていなかったプレートがあったりします。
管理鉄道会社はSBB(Schweizerische Bundesbahnen)スイス連邦鉄道
最高速度は140km/h RICとは国際サービス 錨マークは鉄道連絡船搭乗可
あとは走行可能国がずらずらっと載ってますなぁ~
お!【J】って日本かぃ?(;´Д`)ハァハァ
と思いきやJ = Joegoslavië ユーゴスラビアなんだそぉな(--;
某掲示板でこの走行可能国の紹介が載っていたので転載。
国名はオランダ語表記なんだそぉです。
D = Duitsland ドイツ
A = Oostenrijk オーストリア
B = België ベルギー
BG =Bulgarije ブルガリア
CH = Zwitserland スイス
CS = Tsjechoslowakije チェコスロバキア
DK = Denemarken デンマーク
F = Frankrijk フランス
GR = Griekenland ギリシャ
It = Italië イタリア
J = Joegoslavië ユーゴスラビア
L = Luxemburg ルクセンブルク
N = Noorwegen ノルウェー
NS= Nederland オランダ
PL = Polen ポーランド
R = Roemenië ルーマニア
S = Zweden スウェーデン
TC = Turkije トルコ
H = Hongarije ハンガリー

デッキを下から見上げると・・・青いんだねぇ~
KATO製品はココまで再現してたんだねぇ~
デッキ灯もイイ味だしてますなぁ~♪

連結面をのぞき込んで(^^;
リンク式連結器が辛うじて確認できます。
バッファがあるといかにも舶来モンって感じですなぁ~♪
来日時に切り落とされた乗降ステップも復元されていました~
宝飾・ガラス工芸家 ルネ・ラリック氏(1860-1945)の作品を所蔵する美術館です。
19世紀末のアール・ヌーヴォ-(フランス語で新しい芸術)そして20世紀初頭のアール・デコという2つの装飾美術様式にまたがり活躍。
香水の小瓶からシャンデリア、室内噴水、クラッシックカー・マスコット(ベンツとかジャガーの鼻っ面にあるシンボル・マスコットのアレ)などのガラス作品から鉄道車輌や豪華客船の室内装飾を手がけるなど幅広い活躍をしました。
CIWL@コート・ダ・ジュール型プルマンカーの室内装飾もルネ・ラリック氏の代表作ということで所蔵・公開されています。

【バッカスの祝祭】をモチーフにした3列のガラスレリーフで1組になっています。
バッカスとはローマ神話のワインの神のコトで真ん中で楽器を奏でている男がその人なんだそぉな。
両側にはワインの神なだけにブドウと戯れる女性(巫女なのか女神なのかそれとも・・・)がバッカスと楽しそうにきゃいきゃいしてる情景が描かれています。
全部で7タイプの構図があり小さいブドウも勘定に入れると150枚以上のガラス装飾が施されています。
裏側には銀箔が張られており、曇りガラス調のレリーフと相まってほんのりと美しく輝きます。
CIWLプルマンカーの優雅な車内でお茶を楽しむ企画はコチラで紹介しているよぅな内容で有料です。
【お茶会】の内容は45分のコースとなっております。
1時間ごとに1回@20人の定員制。当日ル・トラン前にて予約をします。

そして飲み物【紅茶・コーヒー・ハーブティー】の中から1種を選び申告します。
開始5分前には来てね♪と予約カードを渡されます。
お茶会は最初に画像左側のオープンデッキに通されます。

・プルマンカーとルネ・ラリックの関係
・オリエントエクスプレスとは
・CIWL@プルマンカーがいかに豪華な鉄道車輌だったのか
・プルマンカーが箱根の山坂道をどぉやって運ばれてきたか
などなど10分間程の映像でレクチャーを受けていただきます。
大体の内容はコチラに沿っていると思います。
※本家CIWL@現役時代のオリエントエクスプレスにはプルマンカーは連結されていませんでした。
(シンプロン・オリエントエクスプレス等では一部昼行区間でのみ連結)

とりあえず一般のお客様にプルマンカーの有りようを認識させたトコロで車内に通されるワケですが・・・一旦オープンデッキから降り、プルマンカーのお姿をぐるりと拝見してから反対側の車端部より車内に通されます。
その際、予約席順に呼ばれ列をなして進む様は【謁見】と表現するのが相応しい光景です。

ちなみに・・・外見で目を引くこの丸窓!これはルネ・ラリック氏の作品ではありませんので誤解無きよぉに(^^;
WC側・車端部から乗車となりますが、側ドアからの乗車ではなく貫通路からの乗車となります。

デッキ部には手ブレーキのハンドルがありました。そぉだよね【鉄道車輌】だったんだよね(^^;

キャビンへと続く回廊にも丸窓の優しい光が♪

重厚なマホガニーで仕切られた個室。
4人でゆったりと過ごせるプライベート空間となっております。が、コチラも展示だけで使用禁止です。

また厚さも分厚くありませんw
壁の寄せ木細工の装飾はルネ・ラリックの娘であるスザンヌ・ラリックの作品です。
女性らしさを表した花柄のレリーフでした。
いよいよキャビンへと通されます。
毛足の長い絨毯・大柄でクッション厚い椅子・重厚なマホガニーと優しい輝きを放つラリック作品群。
静寂と贅が織りなす落ち着いた空間に包まれるひと時・・・存分に堪能してみましょう。

仕切にも戸があり、絨毯敷きの効果もあるのか?とても静かです。
人の話し声もスーっと吸収されていくような不思議な感じがしたのは気のせいかな?(^^;

それでも肘掛け部にすり減って生地が薄くなっている部分もあり『立派に働いていたんだぞ!』っと主張しているよぉでもありました。
座ってみると適度な堅さで沈み込むでもなく跳ねるわけでもない、大柄のオイラでも十分なほどのゆとりでした。
・・・出来れば鉄道車輌として走っている時に座ってみたかった。。。
お茶が運ばれてきました。
今回は紅茶をセレクト。

ただ画像にあるティーポットが意外と大容量!3~4杯分は入ってます♪
薬味として生クリーム・薔薇ジャム・シナモンの粉末が用意されているので飽きることはさせません!w
ティーカップやケーキ皿にはNIOEのロゴが入っていて・・・それだけでも気分はオリエント(●´Д`●)
開放客室の一番奥のコーナーにあったであろう席が撤去されていました。
コレはNIOE時代の1988年の来日後に改修された運行最終形態のままで、ラリック美術館では手を付けていないそぉです。

おそらくコレが温水暖房なのでしょうなぁ~
45分の【お茶会】終了後 次の回の団体サマが入場するまでおよそ10分間+スタッフのお姉さんからダメ出しを喰らうまで存分にプルマンカーとセッション♪

1988年の来日当時の表記は
【COMPAGNIE INTERNATIONALE DES WAGONS-LITS ET DES GRANDS EXPRESS EUROPEENS】
とCIWL所有車だったモノが・・・
【Train de Luxe NOSTALGIE ISTANBUL ORIENT-EXPRESS Train de Luxe】
に変わってます。
それと窓・・・CIWL独特の換気窓が撤去されてしまってますヾ(>y<;)ノ
また、車端部の〔東シナ〕などの日本を走行したときの証拠となる表記も無くなっていました。。。
つまり、、、このNo4158はスイス帰国後、NIOE仕様に換装されてしまったのでした!!
しかし、NIOEの母体@イントラフルーク社破綻から Transeurop-Eisenbahn AG (TEAG)へ移籍した車輌達はオリジナルのカラーからTEAGカラーへと塗り替えられたコトを考えるとプルマンカラーを維持したまま日本に嫁いだNo4158はまだ幸せだったかもしれません・・・

エンブレムの下にはUIC番号が表記されています。
UICとはUnion Internationale des Chemins defer@国際鉄道連合のことです。
UIC番号でその車輌の素性が判ります。
51・・・国際サービス
85・・・スイス連邦鉄道
09・・・私有車のプルマンまたは特別車
30・・・最高速度140km/h および暖房の種類
000-1・・・車輌の固有番号 - コンピューターのセルフチェック

管理鉄道会社はSBB(Schweizerische Bundesbahnen)スイス連邦鉄道
最高速度は140km/h RICとは国際サービス 錨マークは鉄道連絡船搭乗可
あとは走行可能国がずらずらっと載ってますなぁ~
お!【J】って日本かぃ?(;´Д`)ハァハァ
と思いきやJ = Joegoslavië ユーゴスラビアなんだそぉな(--;
某掲示板でこの走行可能国の紹介が載っていたので転載。
国名はオランダ語表記なんだそぉです。
D = Duitsland ドイツ
A = Oostenrijk オーストリア
B = België ベルギー
BG =Bulgarije ブルガリア
CH = Zwitserland スイス
CS = Tsjechoslowakije チェコスロバキア
DK = Denemarken デンマーク
F = Frankrijk フランス
GR = Griekenland ギリシャ
It = Italië イタリア
J = Joegoslavië ユーゴスラビア
L = Luxemburg ルクセンブルク
N = Noorwegen ノルウェー
NS= Nederland オランダ
PL = Polen ポーランド
R = Roemenië ルーマニア
S = Zweden スウェーデン
TC = Turkije トルコ
H = Hongarije ハンガリー

KATO製品はココまで再現してたんだねぇ~
デッキ灯もイイ味だしてますなぁ~♪

リンク式連結器が辛うじて確認できます。
バッファがあるといかにも舶来モンって感じですなぁ~♪
来日時に切り落とされた乗降ステップも復元されていました~




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