ドイツ国鉄【DRG】が誇った看板列車Rheingold 【ラインゴルト】の牽引機として出会い、
実機の歴史とNゲージモデルとしての美しさでオイラを骨抜きにした蒸気機関車。。。
その名はバイエルンの急行旅客用蒸機S3/6【えす どらい ぜくす】♪
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『欧州で一番美しい蒸機』と讃えられているS3/6の魅力をご紹介したく思います。

S3/6について語るってのは非常に勇気のいることです(汗
なにぶん欧州蒸機の世界では超有名機ですので・・・
どぉぞ超カリスマに憧れる熱狂的ファンのタワゴトと生暖かい目で見て下さいm(_ _)m



S3/6とは1908年に王立バイエルン邦有鉄道が導入した急行旅客用蒸気機関車です。
〔S〕は王立バイエルン邦有鉄道における【急行旅客用機関車】を示します。
〔3/6〕は機関車本体の車軸数を示します。【6軸中3軸が駆動軸】だから【ろくぶんのさん】となります。

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車軸配置
2'C1'(パシフィック)で過熱式複式4気筒の多筒機です。

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煙室扉の直下に高圧シリンダー、2気筒機のシリンダー相当部が低圧シリンダーとなります。

高圧シリンダーから連結棒で第2動輪の車軸へ動力を伝達します。
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第2動輪の車軸@クランク部。この車軸を見ただけで技術力の高さがうかがえます。

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中央@高圧シリンダーの排気は両脇@低圧シリンダーへ送り込まれ2気筒機と同様のメカニズムで動力を伝達します。
図面見ただけでも複雑さが・・・このシリンダーブロックって鋳物だよねぇ。。。シリンダー内径の仕上げ等を考えると気が遠くなります(^^;
またS3/6の初期ロットは火室@焚口が左右2か所に分かれていました。  
機械好きにはこの図面だけでもS3/6がタダモノではない!っと思うでしょうw


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均等のとれた美しい姿・優れた機動性能・輝かしい経歴が『欧州一の蒸機』の由縁です。

生産ロットによって多数のグループに分類できるS3/6です。まじで名機を語るには紙面も勇気も足りません(--;
その魅惑のS3/6ワールドは
コチラを参照ください。すんまそんm(_ _)m





過去2009年3月に紹介したBR18関連記事から気が付けば早いモノで9年。
あの時はS3/6ファミリーのBR18.5の528号機の1両のみを所有していましたが・・・
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なんだかんだと収集を重ね・・・こんなありさまに(^^;

実はRheingold の牽引機としてBR18.4・BR18.5を知った時、お面@煙室扉が円錐状に膨らんでるし・・・デフレクターは妙な恰好していてるし・・・
『なんかドイツ機っぽくないヘンな蒸機だなぁw』と思いました。
ドイツ蒸機といえば『ペッタンコなお面と赤い足回りのデカくて長い蒸機』ってイメージがありました。

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そぉそぉ! こんな感じでBR01などの制式機を連想すると思うんですよね~
王国・大公国が集まってできたドイツですので鉄道創成期には独自ルールの機関車があふれていました。
ドイツ国鉄へ統一した際に、ドイツ国内のドコででも部品供給を可能にするために『標準化された設計』で
製造された機関車が制式機(標準機)です。

ところが、元の姿@S3/6を知ったとき、幼いころ絵本や百科事典で見たことのある
『緑色した とんがった機関車だ!』と思い出しました(^^;

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Minitrix 12318 K.Bay S3/6〔3643〕 Ep1
バイエルン邦有鉄道のS3/6といえばこの深いグリーンに 馬車を起源とした額縁装飾。
この凛とした佇まいがとてもカッコイイ♪と惚れこんだのでした。
(額縁装飾ですが、博覧会などへの出展機や落成時の記録撮影の際に施された程度で、実務形態はバイエルン・グリーン一色塗りだったよぅです)


そして、現在でも復元したうえで動態保存されていることに感動しました。
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ネルトリンゲンのバイエルン鉄道博物館 所蔵のS3/6〔3673〕(1918年製。前18 478号機)
修復工事のメインスポンサーだったドイツの鉄道模型会社メリクリン社の意向により度々カラーリングが変えられました。


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2000年から2年間、ブルー基調のいで立ちになりました。
低圧シリンダー@側面下部に入っている【mマーク】はメリクリン社のサイン。


そのモデル化がカコイイ♪ 長年恋い焦がれていました。。。
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Minitrix 12227 S3/6〔3673〕 Blue 

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テンダー@側面に【K.Bay.Sts.B.】王立バイエルン邦有鉄道と入っていますが、元ネタが復元した現代の姿なので・・・こぉいったケースの場合エポックはどぉなるんだろ?Ep1?それともEp5???



そして表題を飾ってくれた真っ青なS3/6。長らくオイラのお気に入りです♪
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Minitrix 12249 K.Bay S3/6〔3618〕 Ep1
モデルの元ネタは1908年ミュンヘン見本市に出展された時のカラーリングという説と
1910年ブリュッセル万博に出展された際のカラーリングという説がいわれています。


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メリクリンでは1908年のミュンヘン@出展は黄土色としてモデル化しています。
でも画像からは黄土色より青色のよぉな気がしますけどね~
また1910年@ブリュッセル万博のパンフレットも青色って気がしますが???


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ミニトリックスの青いS3/6は〔3602〕ではなく〔3618〕を名乗っています。
くさび形の風切りキャブもS3/6の魅力のひとつです♪

フロントデッキ周辺の圧倒的な情報量もS3/6ならではかと!!化粧煙突がチャーミングです♪
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メリクリンのように黄土色と主張せずに『紋章入りの架空モデル』って位置付けは賢い選択だったかもしれませんぜ!ミニトリックスさん♪

えっと、史実の〔3618〕は第一次大戦の戦後賠償としてフランスに譲渡されています。
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1919年にフランスに譲渡され【231-983】となった もと〔3618〕。 
煙室扉は普通になったもののデフレクターはシリンダーまで覆う特異な恰好になりました。





さてさて、念願の〔3673〕Blueが手に入りオイラのS3/6熱もひと息かと(´▽`) ホッ
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やはりS3/6には木造ワゴン・リが似合いますなぁ~♪
ただし、この組み合わせはまったくのフィクションです。ワゴン・リに3軸ボギー台車の寝台車はありません(^^;  しかも〔3673〕Blueは2000年仕様だしねw 

バイエルン・グリーンのS3/6とワゴン・リのカップリングなら・・・
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2017年LEMKE/Hobbytrain製造・KATO販売の木造ワゴン・リのセットなら説得力があります。それにしても古典車両ですなぁ~ 
まぁS3/6はコレに見合うほどの古い機関車なワケなのです。


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このフライシュマンのプロイセン旧型客車がまた似合うんですわ~ 渋い!渋すぎる♪  



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まぁオイラ的にはプルマン編成に青いS3/6のカップリングで至福なんですがね♪ 眼福眼福♪



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以上、オイラが大好きなS3/6という名蒸機の紹介でした。
あらためて別項でBR18.5を紹介します。
その時も是非とも生暖かい目で見守ってくださいまし(^^;


関連記事:
S3/6の系譜 -BR18.4&BR18.5- 2018.04.08.更新
BR18 その蒸機 ワケ有り♪  2009.03.03.投稿